永遠の大スターと言われる故・石原裕次郎さん(享年52)の二十三回忌法要が、7月5日に東京・国立競技場で開催されることが21日、明らかになった。しかも当日は競技場内に裕次郎さんが眠る横浜市鶴見区の総持寺の本堂を、10日間の突貫工事で再現する。本尊の釈迦如来像も同寺から1日だけ借りるなど、法要としては過去最大級のプロジェクト。この日、会場となる同競技場で会見した石原まき子夫人(75)は、思わず「にぎやかなこととはいえ、ちょっとおバカな…」と苦笑いだった。
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裕次郎さんの最後の法要が、何と国立競技場で営まれることになった。しかも、競技場内に本人が眠る総持寺の本堂を再現するという石原プロらしい演出も用意される。
競技場内に建てられる総持寺は、バックスタンドを背に高さ17メートル幅50メートルの大きさで、約200トンの鉄骨を使うなど、舞台設備の枠を越え大手ゼネコンが10日間の突貫工事で作り上げる。
建物だけでなく、中身もホンモノ。当日は、同寺の本尊「釈迦如来像」を1日だけ借り受ける。また読経も、同寺の僧侶160人が駆け付け行う。国立でファンを集めての法要も初めてなら、総持寺から本尊が出るのは初。現場を仕切る小林正彦専務(73)は「大きな映画1本は軽く作れる金額です」と数十億円規模のプロジェクトを示唆。さすがの裕次郎さんも天国でビックリするだろう。
99年十三回忌。総持寺には関係者の予想を上回るファンが参列し、周辺が大混乱した。以来総持寺での法要イベントは開催が難しくなった。そのため迷惑をかけないことを最優先に会場を探し「交通の便がいい大会場」という点を考慮し、国立に決まった。実際に総持寺で法要を行っているようにしたい思いから、この“建立”を決行する。
不可能を可能にしたようなイベント。この日都内で会見し、法要の概要を説明した渡も「ありえないことと私も思ってます」という。まき子夫人に至っては「裕さんはにぎやかなことが好きとはいえ、ちょっとおバカな…」と苦笑いだ。
当日は、300人のコーラス隊が裕次郎メドレーを合唱。セレモニーはシンプルにして、できるだけ多くのファンに献花してもらう形をとる。
裕次郎さんの大きな法要はこれが最後。西部警察などで、さまざまなものを爆破してきた同プロが最後は“建てる”ことで世間を驚かせることになりそうだ。俳優の石原裕次郎さんの二十三回忌法要が、7月5日午前9時から東京・新宿の国立競技場で行われる。
本格的な寺院のセットを組み、墓のある横浜市・総持寺の本尊を移して執り行う。
設立される“寺”は間口約36メートル、床面積約600平方メートル。僧侶160人が経を唱え、参列者は全員献花できる。十三回忌には20万人以上が総持寺に詰めかけ、混乱が生じたため、巨大セットの設営に踏み切った。
主催する石原プロの渡哲也社長は、「1日だけの“裕次郎寺”で、ファンの皆さん、存分にしのんで下さい」。 ハリウッドでもリメイクされている映画『リング』や『仄暗い水の底から』などの原作者・鈴木光司氏の書き下ろし小説がプリントされたトイレットペーパー『鈴木光司のトイレで読む体感ホラー ドロップ』が、林製紙(静岡県富士市)より6月6日に発売されることがわかった。同商品は“日本一怖いトイレットペーパー”というキャッチコピーが付いており、同社はプリントされている鈴木氏の小説について「トイレに入って読んだとき、想像力を働かせ“心理的な怖さ”が助長されるような内容になっている」と自信をみせる「鈴木氏がこれまで発表してきた数ある作品のモチーフのひとつである“水”と、もともと日本人が怖いイメージを持っているトイレがテーマ」(同社)という書き下ろし小説『ドロップ』の舞台は公衆トイレ。1章10行前後、全9章で構成されており、“トイレ滞在時間”に手軽に読める点が特長となっている。
同社はこれまでにも著名人とのコラボレーショントイレットペーパーを発売しており、過去には漫画家のやくみつる氏が“食”に関する4コママンガを描いた『やくみつるのフードトイペ』や、経済アナリストの森永卓郎氏が節約術を説く『森永卓郎の年収崩壊時代生き残り10箇条』などを発表している。
『鈴木光司のトイレで読む体感ホラー ドロップ』は6月6日(土)、インターネットや大手雑貨店、書店などで発売予定。価格は1個210円。